- 山本:
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香西さんとの出逢いは平成8年、東京国立劇場で行われた「雪月花」という きものショー がきっかけでしたね。
ある方の紹介でゲストとして参加していただいたわけですが、「雪月花」という私自身こだわった永遠のテーマに、香西さんのイメージを踏まえた上できものショーをつくりあげていったものです。
そのときのきものは、『宇治川哀歌』のジャケットに使っていただいております。
- 香西:
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私のイメージや色、作品と統一感があり、歌の世界と同化しているきものがあることは(意識の上で)楽です。
歌の作品が決まりつつある段階で常にコミュニケーションを取り合い、綿密に打ち合わせをすることで、お互いのイメージにより近いものがつくりあげるのでしょう。
- 山本:
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一つのイメージ設定の中でいろんな図案を起こしますが、ライティング効果も充分に考慮せねばなりません。
歌い手のイメージをパワフルに伝えようと、色には特に気をつかいます。
- 香西:
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ライティングで全然違ってきますので、きものの本来持っている良さが出てこないともったいないですし、また舞台映えだけで品がなくなるのもいけないので、素材にもこだわって いただいていますね。
- 山本:
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お会いするたびに思うのですが、香西さんは、決して構えることなくいつも自然体なんですね。
それでいて凛とした雰囲気を持っておられる。
どういったきものが似合うというよりも本当に不思議な人で、何でも溶け込ませるというか…。
- 香西:
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洋服もきものも着る気持ちで着ないと、着られちゃうとダメですよね。
パーティ にお招きいただいたときなどプライベートでもきものを着ますが、似合うんだと思って着る姿勢が大事です。
- 山本:
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デビュー10周年にあたり、香西さんが作詞を手掛けた曲も好評ですね。
- 香西:
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『すき』というバラード系の曲ですが、ドラマの主題歌にもなり、今までファン層の中では馴染みの薄かった20代から40代に受けているようです。
ただ、これでポップスに行っちゃうということではありません。私はきものを着て演歌を歌う歌い手です。
ボーカリストとして、いろんなジャンルのものを取り入れながら、常に新鮮なものを投げかけていくという精神でやっていきたいと思います。
たとえば、きもののように基本的なものは変わらないにしても、素材だとか 色 、柄とかはその年代年代で違ってくるのと同じで、歌もいろんなイメージのものがあってもいいと思います。
- 山本:
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香西さんが演歌というポジションなら、私の場合は染めと織りを基本とした京都が軸です。
それは、京都らしいもの を外へ発信するよりも生命に流れる美意識でとらえる。
ヨーロッパ、イスラム、アジアなど、むしろ外側のグローバルな尺度で見てみようという姿勢 です。
染め、織りの技法と日本の伝統的なデザインを時代にどう合わせて応用していくか―京都の別名である平安になぞらえた私のブランド『平安五彩』は、きものという域を超えて空間をも演出していきたいというのが私の想いであり、これからの課題でもあります。
香西さんは演歌という軸をもっておられる。
香西さんの声には愛があり、深さがあるように感じます。
これからも新しい風を起こしていく歌い手として、さらなる活躍を期待しております。
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